大人になるって、子供の積み重ねだと思う。

この言葉は、ずいぶん昔にmixi日記に書いた言葉なのだが、
最近次の本を読んで、確信に変わった。



この本を読んで一番衝撃を受けたのは、親からの暴力や性的な虐待、
あるいはまだ世間では虐待との認識が薄い精神的な虐待を
受けた子供達が、著者であるカウンセラーで治療を受ける年齢が、
40代、50代の患者が多いということだ。


− 別に冗談を言っているわけでも、書き間違いでもない。
彼ら彼女らは、子供の時に受けた傷を引きずって、実際に
中高年(一部にはもう自分自身が親になっている人もいる)に
なるまでその問題を抱えているのだ。


この本によれば、そういった問題は親に直接問題を返すのが
一番の解決策だと言う。例え親が死んでいても、親の墓前で
子供の頃受けた傷の責任を取るように訴えかけた方がいいというくらい、
本当に親にその問題を返すのだ。


まぁ治療法も含めてかなり衝撃的な内容だが、結局のところ
大人だろうが個人が抱えている問題は子供時代にその原因がある
という主張には、すごく同意できる部分があった。
今、特段問題を抱えているわけではない人でも、
もし、いつも気になることやイライラすることがあるのなら
(むしろ無い方が珍しいと思うのだが)、
ぜひ一読することをお勧めする。